度肝抜かれる!羽村市宗禅寺で役者手作りの巨大テント劇場が西多摩地域で初公演

野外にサーカスのような巨大な仮設小屋を役者自身が建て、各地で大規模な野外劇を展開する「水族館劇場」が5月14日(金)から、羽村市川崎の宗禅寺・第二駐車場で初の公演「Naked アントロポセンの空舟(うつほぶね)」 を開幕する。西多摩地域での公演は初。期間は31日(月)までを予定(新型コロナ感染拡大の際は延期あり)。

水族館劇場とは

水族館劇場の水落ち

水族館劇場(すいぞくかんげきじょう)は、昭和の終わり、1987年に結成された日本の劇団。作品のほとんどは、桃山邑(ゆう)さんの作・演出によるもの。野外にサーカスのような巨大な仮設小屋を役者自身で建て、芝居公演を行う活動を行なっている。いわゆる「アングラ」と呼ばれる芝居集団だ。

年々規模と仕掛けが大掛かりとなり、予定調和ではないハプニングや本物の馬などの出演、人間ポンプといった見世物小屋のようないかがわしさも楽しめる、知る人ぞ知る人気の一座となった。

同劇場の公演は『水のサーカス』とも呼ばれている。野外に立てた特設の劇場で数トンもの本物の水が天井から落ちてくる「水落し」を展開。そのほかにも、クレーンで役者や飛行船を高さ数十メートルの中庭に吊るなどの大仕掛け、回転舞台や深さ1メートルの巨大な水槽などを使った演出を行っている。

まるで水族館やサーカスのテント小屋にいるかのような、度肝を抜かれる演出が盛りだくさんだ。

公演実績

水族館劇場

一時は文京区の光源寺(駒込大観音)の境内にテントを建てて作品を上演していたが、2014年は世田谷区の太子堂八幡神社境内で公演。2009年には、早稲田大学演劇博物館で企画展示「やぶれ船で流浪する水夫たち 水族館劇場20年の航跡」を開催した。

2017年には、当時の横浜美術館の逢坂恵理子館長の要請にこたえ、横浜トリエンナーレにも出場。野外テント劇場での芝居公演「もうひとつの この丗のような夢 寿町最終未完成版」を開催した。

芸能と神話を行き来する内容、そして過去から現在進行形の社会問題なども織り交ぜた内容の芝居を行い、多くの観客の心をとらえ続けている。

昨年は公演が中止に

水族館劇場の舞台上

東大和市を拠点とし、近年は新宿・花園神社で公演を行っていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年は公演が中止となった。

同劇場の役者で制作を行う石井理加さんは「公演の中止で大赤字に。公演する場を失った私たちに、羽村市の宗禅寺さんが声をかけてくださり、本年の公演に至りました」と話す。

同公演の内容

Nakedアントロポセンの空(うつほ)舟

今回の公演のタイトルは「Naked アントロポセンの空舟(うつほぶね)」。アントロポセンとは、人類が歴史の中で地球に与えてきた傷跡と付き合い続けなければならない暗く長い地質学的な年代のこと。世界が混迷し、地上が消滅の危機にさらされている時代を映している。

物語は、謎の奇病が流行した、ある海辺の街からはじまる。奇病は、その街で長い間つつましやかに暮らしてきた漁師たちに襲いかかった。地元の診療所の女医は、奇病の原因を探るうちに、大きな歴史の渦に巻き込まれていき..、

と、まさに現代のコロナ禍の世の中にも通じる内容となっている。

これは気になる・・。

西多摩の地で巨大テント劇場が楽しめる

水族館劇場

チケットは4500円、前売券はなく当日券のみ、全席自由。全公演午後7時開演予定。場所は〒205-0021 羽村市川崎 2丁目 8-20。JR青梅線・羽村駅西口 徒歩12分。

石井さんは「このような情勢ですので、前売り券なし、期日指定なしで行います」と、コロナ禍だからこそ意気込みを見せる。

西多摩の地で、水族館劇場が「私たちの想像をはるかに超えるような度肝を抜く大スペクタクル」を見せてくれそうだ。

水族館劇場のHP(https://suizokukangekijou.com/)はこちら。問い合わせは水族館劇場(080・2117・6154)まで。

天井から水がバシャー!羽村・宗禅寺で水族館劇場の初公演を最前列で見てきた

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