西多摩に新規自治体が加入の見通し。9市町村体制実現なるか

西多摩地域の8市町村の小・中学生有志で構成する「西多摩こども市町村連盟(西こども連)」は4月1日、新たに1つの自治体が「西多摩」に加入し、2022年度より9市町村体制となるかもしれない、と明らかにした。連盟の代表者は「まだ1年先の話なので、どの市町村が加入するかはお教えすることはできない」とし、東京オリンピック後に改めて記者会見を行い、発表する見通しを示した。東京都の担当者は「寝耳に水だ。承知していないが、面白そうな動きなので動向を注視したい」と話している。

西こども連は、選挙権を持たないこどもの意見を大人に届けるための任意団体。これまでに「アメ玉を学校に持っていっても怒らないでほしい」や「お小遣いのベースアップ」といった現場の声を、意見書として教育委員会や市議会等に提出。2020年は「インフルエンザがいなくなって寂しい」や「体育を廃止してEスポーツを」などコロナ禍ならではの意見を大人たちに伝えたが、コロナ対応に追われる自治体に、今のところ芳しい動きは見られない。

今回の「西多摩への新自治体加入」について、西多摩地域のすべての自治体に問い合わせをしたが、どの担当者も「聞いていない」と回答。ある町の幹部は「西多摩は昔から青梅市、あきる野市、福生市、羽村市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、檜原村の8市町村と決まっている。新しい自治体が加入することでパワーバランスが崩れてしまえば、紛争地帯と化す可能性すらある」と愚痴をこぼした。西こども連に、新規自治体加入の話が事実かを再度確認したところ、「事実です。いや、事実だと思うんですが」と回答があったものの、どの自治体が該当するかについては、頑なに口をつぐんでいる。

その後の取材でこいたま編集部は、新規加入の自治体を探す有力な手がかりを入手。西こども連が毎年発行している年次報告書について、青梅市在住の蒐集家が全年度分保管していることが判明した。報告書を過去20年分さかのぼると、2001年度から2020年度までの報告書すべてに「立川市が羨ましい」という題名のコラムが掲載されており、タワーマンションや百貨店、映画館、モノレールの有用性・利便性について、詳細に綴られていた。西こども連サイドは少なくとも20年以上前より、西多摩地域にはない立川の持つ魅力について、十分に把握していたとみられている。

念のため立川市に問い合わせをしてみたところ、「我々は北多摩の一員だ。西多摩に加入するなんて話は、まったく出ていない」と回答。「だが、もし加入の要請があれば、前向きに検討するのもやぶさかではない」と市の広報担当者は付け加えた。

現在、自治体の二重加盟制度は地方自治法上認められていないため、「北多摩」に属する立川市は、北多摩から離脱しない限り「西多摩」に入ることはできない。「北多摩」には国立、府中、三鷹、武蔵野といった個性豊かなキャラクターが多く、立川と言えども目立ちにくいのが実情だ。立川市としては隣接する西多摩に加入することで、「地域内で圧倒的な存在として君臨するメリット」を享受できるとみられる。西多摩地域の8市町村としても、知名度の高い立川を「西多摩」の一員とすることによって、西多摩地域全体のプレゼンス向上に繋がる、と、前向きに捉える動きもある。

こいたま取材班はあらためて西こども連に「立川が該当する自治体で間違いはないか」と問い合わせを行ったが、連盟の代表者は「4月1日にお話した情報であることに留意してほしい、この事案については詳細は控えさせていただく」と回答。広報担当は「そもそも西多摩に入るとか入らないとかどうでもよくない?」と話し、これ以上の取材には答えられないとした。

※こいたま取材班としては、今後もこの件について調査報道を続けていく予定である。

 

(4月1日はエイプリルフールです)

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