JR奥多摩駅前のビール醸造所「VERTERE(バテレ)」が、9月3日に日本で公開された映画『アナザーラウンド』とのタイアップビールを発売した。
「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事もプライベートもうまくいく」と、アルコールを祝福する映画をイメージして作られたというビール、その名も「0.05」とアルコール濃度がそのまま名前になっている。
「0.05」を飲んだら、仕事もプライベートもよくなり人生大逆転できるのか?!
バテレは基本的に土日営業だが、平日でもJR奥多摩駅舎2Fにある自家焙煎のスペシャルティコーヒー専門店「Gotta Coffee(ガタコーヒー)」にて販売しているとのことで、早速購入して試してみることにした。
映画『アナザーラウンド』の内容
まずは、映画『アナザーラウンド』をざっくりと紹介!
主人公マーティンは歴史教師。家庭でも仕事で問題を抱えている。ある日、同僚の教師たちと4人でレストランに集まり食事とお酒を楽しんでいると、水ばかり飲んでいるマーティンにあきれた同僚は「君に欠けているのは自信と楽しむ気持ちだ」と説教される。
「人体の血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事もプライベートもうまくいく」という、ノルウェー人哲学者の理論を証明するため、主人公率いる中年4人組が飲酒実験を行っていく。
飲酒により自信とやる気がみなぎり、人生が上向きになるかを論文化しようという冴えない中年高校教師4人の酔っぱらって人生大逆転!?を描いた作品だ。
Gotta Coffeeで販売している「0.05」
こちらがGotta Coffeeにて販売しているタイアップビール「0.05」。店舗入口側の冷蔵庫にぎっしりと入っている。
バテレのビールはホワイト缶がメインだが、こちらはブルーカラーを基調としたグラデーションデザインで、なんともおしゃれな缶である。
ビールの裏面には「このビールは映画『アナザーラウンド』のタイアップビールです」と記されている。
アルコール度数は6.0%。IBU40。IBUとは国際苦味単位(International Bitterness Units)のことで、そのビールがどれだけ苦いかを表した数値だ。
日本の大手メーカーのビールのIBUは20前後。「0.05」は普段飲んでいるビールの2倍ほどの苦みがあると言えよう。
ビールスタイルはHazy IPA。って、ヘイジーアイピーエーって何?と思われたかも..。
Hazyの意味は「はっきりしない、漠然とした」で、言葉のとおり濁った外観が特徴的な「India Pale Ale(インディアペールエール)」である。
IPAとは、ビールづくりに使われる「ホップ」の香りと苦味を存分に感じるビアスタイルで、現在世界中のクラフトビール醸造所でつくられているほど、人気のあるスタイルだ。
1缶940円と、第3のビールに慣れていると数倍もする高級ビールだが、どんなビールかと興味津々だったので、早速購入し自宅で飲んでみることにした。
こちらがタイアップビール「0.05」だ
こちらが『アナザーラウンド』とのタイアップビール「0.05」。うっとりするほど美しいデザインである。
冷えたグラスに注いでみよう!
明るい色味で透明度をまったく感じず。
しっかり濁っていて、向こう側の景色が見えないほど!泡はとてもクリーミーで細かい。香りはホップの香りがさわやかに感じられ、ややハーブっぽいスパイス感を感じる。
しかし、トロピカルでフルーティーな甘さがありとても飲みやすい!
甘さがありながら、しっかりと苦味も感じられるバランスの取れた味わい。ビターテイストだけれど最後はスッキリとしており、とても飲みやすかった。
映画のパンフレットのように「人生に祝杯を!」とラッパ飲みできるテイストではないが、これはほろ酔いしながら飲むには最適なテイスト。『アナザーラウンド』のように中年期で人生の転換期を迎えようとしている人には、おすすめしたいビールである。
映画公開後、このタイアップビールは大人気のようで都心の方では完売しているお店もあるとのこと。
心にほろ苦さを感じる昨今、タイアップビール「0.05」を飲んで、あなたも人生に祝杯をあげてみてはいかがだろうか?
Beer Cafe VERTEREの詳しい情報はこちら
- 店名:ビア カフェ バテレ (Beer Cafe VERTERE)
- 住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川212
- 電話:0428-85-8590
- 予約可否:予約不可
- 交通:JR青梅線・奥多摩駅を出て目の前に見える柳小路の右手側2件目
- 営業時間:土日の午前11時〜午後7時30分(ラストオーダー午後7時)※新型コロナの感染状況で変更あり
- 席数:30席
- お店のホームページ: http://verterebrew.com/