JR八高線箱根ケ崎駅改札内側にあるスペースの一角で、瑞穂町の「東京みずほブランド認定品」である「みずほ育ちのシクラメン」が展示されている。期間は2020年12月18日(金)まで。
箱根ケ崎駅を利用する通勤・通学客が、シクラメンの前で足を止めて楽しんでいる光景が見られた。
瑞穂町のシクラメンは都内で生産量1位
瑞穂町は、都内で生産量1位を誇るシクラメンの産地。地元の生産農家8軒すべてが11月中旬頃からハウス内で直売を始める。
直売のメリットは、仲介業者を通す前の設定価格のため安く、花屋さんより種類が豊富。直前までプロが面倒を見ていたことで花もちが良いこと。
最高の状態のシクラメンを、通常よりも安く買えるのだ。
12月になるとハウス内での直売がピークに。シクラメンを求めに関東のあちこちからたくさんの人が訪れるほどの人気ぶりだ。
東京都農林総合研究センターでは、淡いピンク花で甘い香りの「さわや香ミディ」、赤紫花でグリーンフローラルな香りの「おだや香」、レースのようなフリンジが入ったウッディフローラルな香りの「はる香ミディ」の3種類の新しいタイプの「香りシクラメン」を開発している。
香りシクラメンのひとつ「みず穂の香 ~ファーストラブ~」は、東京都農林総合研究センターが2011年に育成した「はる香ミディ」を、生産者が「もう一度たくさんの方々に知ってほしい」という思いで、瑞穂ブランド認定商品としてリバイバル。
レースのようなフリンジが入ったウッディフローラルな香りが特徴だ。
駅構内で展示されている鉢はおよそ80鉢
箱根ケ崎駅構内の一角に、華やかに展示されているシクラメンの花たち。
展示されているシクラメンは、生産農家8軒(長谷部園芸、中垣園芸、西村園芸、吉重園芸、比留間園芸、杉田園芸、吉岡園芸、栗原園芸)が育てたおよそ80鉢。赤、ピンク、淡いピンクなど、色とりどりの花が所狭しと並べられている。
生産農家の方の名前が記載されたプレートが入っており、1鉢ずつ丁寧に育てられたシクラメンの花びらは、美しさでため息が出てしまうほど立派だ。
シクラメンは「冬の花」というイメージから、寒さに強いと思われがちだが、実際は寒さや暑さはとても苦手。しっかりした温度管理がなければ、霜が降りて春を待たずに枯れてしまう。
とても繊細でデリケートな植物なのだ。
シクラメンは1枚の葉につき1輪の花が咲く。葉っぱが元気で多い鉢ほどたくさんの美しい花が咲く。
これだけ立派な花と葉を育てるのは、どれほど大変なのだろう?
生産農家たちの本気度がうかがえる。
みずほ育ちのシクラメンは通販で購入可能
駅構内では販売されてないが、「みずほ育ちのシクラメン」は生産農家のハウス栽培のほかに、ネット通販サイト「JAタウン」でも購入可能だ。
なんと送料無料で販売中!
生産農家8軒がじっくりと愛情込めて育てたシクラメンを、大切なあの人に贈ってみてはいかがだろうか?