【モルック】の伝道師、濱田さんに、東京・奥多摩で出会った話。

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先日、奥多摩の隠れ家的古本喫茶、「おくたま文庫」にふらっと立ち寄ったら、突然、お客さんに声をかけられた。
男性
あの、今日この後予定が開いてたら、一緒に遊びませんか?

若い男性。もちろん初対面だ。人と人との距離が近いのが奥多摩のいいところ、ではあるが、一緒に遊びましょう、といきなり誘われたのは人生初かもしれない。

まだ、土曜日の夕方。この後の予定と言えば、自宅に戻って夕ご飯を作るくらいだ。少し時間はある。

濱田さん
わたし、濱田といいます。毎週、モルックで遊んでるんですよ。一緒にやりましょう!
モ、モルック…?

聞いたことのない名称だ。奥多摩通を自称する編集部員も、「モルック」という言葉を聞いたことは無かった。巷で流行っているのだろうか。だとしたら、「モルック」とやらを知らないないまま、そして濱田さんが何者かも分からないまま奥多摩の地を離れることになったら、後々、悔やむことになるだろう。。

「是非参加させてくださいっ!」

気づいたら私の口から、勝手に言葉がこぼれ出ていた。

目次

いざ、モルック競技会場へ。

濱田さん
奥氷川神社に、17時半に集合で!

奥氷川神社は、奥多摩駅から徒歩5分の場所にある、由緒正しき神社だ。

奥氷川神社は、小河内方面から流れる多摩川と、鍾乳洞方面から流れる日原川の合流地点、その上に佇んでいる。その境内は、奥多摩では珍しく平坦で開けた場所だ。普段から、子供や大人の憩いの場所として機能している。

濱田さん
みなさん、おそろいですね。早速ですが、ルールを説明します!

モルックの遊び方。

まずは、モルックのルールについて、サクッと理解しておこう。
左側の、何も書いていない木が、「モルック」と呼ばれる棒。右側の、数字が書いてある、ボーリングのピンみたいなやつが、「スキットル」と呼んでいるものだ。12本のスキットルには、1から12までの数字が書いてある。
ゲームを進めるに当たって使うのは、この2つの道具のみ。

ルール1:プレイヤーは、モルックを投げて、スキットルに当てる。

ゲームの進め方もいたってシンプル。プレイヤーは、決められた位置から、スキットルに向かってモルックを投げて当てる。スキットルの当たり具合によって、勝敗が決する、たいへんシンプルなゲームなのだ。
ちなみに、モルックは下投げが基本。上から投げつけるのはNGなので注意しよう。

ルール2:何のスキットルを倒したかで、点数が決まる。

スキットルが何本倒したかで、点数が決まっていく。まずは1本だけ倒した場合をみてみよう。

1本だけ倒した場合

1本だけスキットルが倒れた場合、その倒れたスキットルに書かれた数字が、倒したプレイヤーの得点となる。

写真の場合、【7】のスキットルだけ倒れているから、プレイヤーの得点は7点だ。

2本以上倒した場合

2本以上倒した場合は、倒れた本数の数が、プレイヤーの得点となる。
写真の場合、7本倒れているから、プレイヤーの得点は7点だ。
つまり、ある決まった得点を狙いたい場合、1本だけ倒す方法と、本数分倒す方法と、2種類あるということだ!

ルール3:50点ちょうど、を狙う。オーバーしたらマイナス25点。

ルール、その3は、「50点ジャストを狙え!」だ。例えば48点のプレイヤーが3点を加点すると、51点になってしまう。50点をオーバーすると25点に減点するルールがあるので、プレイヤーの点数はマイナス26点の、25点となってしまうのだ。

山口順さん(世界初プロモルッカー/レンタル モルックする人 @rentalmolkky) よりご指摘をいただき、記載を一部修正いたしました。

最後になればなるほど、厳密な投てきが要求される。いたってルールはシンプルだが、実は高度な技能が要求されるゲーム、それがモックル、いや間違えた、モルックなのだ!

濱田さん
50点だとゲームに時間がかかるので、ゴールを20点にすると、短い時間でも遊ぶことができますよ♪
他にも細かいルールはあるが、ここでは割愛。とりあえず、シンプルなルールでも十分遊べるので、子供からお年寄りまで、みんなが楽しむことができるのが、モルックのいいところかもしれない。

ということで、みんなでやってみる。

濱田さん
それでは、さっそくやってみましょう。今回は20点ルールで!
ルールを確認したところで、早速モルックをやってみることに。
こいたま編集部 VS「おくたま文庫」のオーナー VS オーナーの娘さん、という三つ巴のバトルが始まった!

みなさん経験者だけあって、慣れた手付きでスキットルに当てていく。

あれ?濱田さんは参加しないの…?

濱田さん
私は審判役、得点係をやりますよー!
なるほど。倒れたスキットルを立て直したり、得点を計算して記録してくれる係がいたほうが、プレイヤーは試合に全集中できる。濱田さん、何から何までありがとうございます!
この写真は、白熱したプレイヤー同士が言い争っている図、、ではない。
写真のように、【11】のスキットルが別のスキットルに重なって倒れてしまった場合、つまり、スキットルが地面に完全に倒れていない場合は、そのスキットルについてはカウントしない、というルールについて説明を受けている図だ。
こうして、実際に遊びながら細かいルールを憶えていくといいかもしれない。

途中から、濱田さんの息子さんも参戦!

大人が慎重に投げるなか、モルックを手にした瞬間、躊躇なく投げる勇姿がカッコよかった。

20点ジャストには誰も到達しなかったけど、裸足で投げる清々しさで特別加点。息子さんの大勝利!!

そういえば、濱田さんって何者…??

気持ちいい汗をかいた後、浜田さんが何者なのか、を、単刀直入に聞いてみた。
濱田さん
実は、ゲームデザイナーなんです
濱田 隆史(はまだ たかし)さんは、自身が創設した株式会社ギフトテンインダストリの代表取締役。会社はいまも国分寺市にあるそう。2021年に入ってからは、家族で奥多摩に移住されたとのこと。
コロナ禍であっても、人口密度の低い奥多摩であれば、外でものびのび遊べるし、ゆったりとした時間を家族とともに過ごすことができる。ゲームデザイナーのお仕事も、基本的にテレワークなので都心から遠くても支障はないそうだ。
濱田さん
モルックはフィンランド発祥のゲームなんです。奥多摩の杉やヒノキをモルックの材料に使ったら、また面白いかもしれませんよ
今回ゲームに用いたモルックは、フィンランドから並行輸入している商品。
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もし、多摩産材(東京都内の多摩地域で育ち、その地区で生産・認証された木材のこと)を使ってモルックを作ることができたなら、森林活用を考える「木育」として、「東京の子どもたちが遊びながら学べる教材」になるかもしれない。
何度も木の肌触りを感じながら遊ぶことができる、モルック。道具もルールもシンプルなのだが、その使い道は、なかなかに奥が深いのだ。

めちゃくちゃ盛り上がった、モルック奥多摩大会。

通り過ぎる観光客の方々からも、「あっ、モルックやってるー!楽しそう!」という声が何度も聞こえてきた。

濱田さん、本当にありがとうございました。とても楽しかったです!

濱田さん
土曜日夕方にやってるので、また来て下さいね!
モルックの伝道師、濱田さん。またお会いできる日を楽しみにしています。
濱田さんの連絡先は、こちらから
※開催日時・場所等は変更になることもありますので、濱田さんにお問い合わせください。
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