奥多摩町留浦(とずら)を走る「国道411号」(青梅街道)の坂本トンネルと峰谷橋の間で7月18日(日)昼すぎ、土砂崩れが発生した。
国道をすべて覆うほどの土砂が流れ込み、現場は通行止めに。車もバイクも人さえも通れない状況となり、奥多摩駅と丹波山村との間は寸断されてしまった。
土砂災害による交通規制に伴い、奥多摩駅初の西東京バスは、奥多摩湖で折返し運行を実施。道路が開通するまで区間運休が続く見込みとなった。
時は日曜日の昼過ぎ。奥多摩駅から丹波山村に登山に行ったまま帰れなくて困っている人も大井はず。
そんなときにすぐに動いたの、西東京バス!
こいたま編集部は災害発生当日、奥多摩周遊道路を走る西東京バスを発見した。その時の状況をお届けしたいと思う。
奥多摩周遊道路を走る西東京バス
土砂災害が発生した場所は、奥多摩周遊道路につながる深山橋(みやまばし)から約2.2km離れた峰谷橋付近。奥多摩方面へは道が分断されてしまったが、檜原村から周遊道路経由で行けば、丹波山村や小菅村へは通じている状況だ。
そこで西東京バスは、鴨沢バス停発のバスを周遊道路経由でJR五日市線・武蔵五日市駅へ臨時運行を決めたのである。
丹波山村からだけでなく、武蔵五日市駅から丹波山方面に向かう臨時バスも運行した。
その時に走っていた西東京バスがこちら。行き先表示が「西東京バス」だったが、武蔵五日市駅を出発したバスは、周遊道路を一度も止まることなく走り続けていた。
檜原街道は迂回する車で大渋滞していたが、帰宅できずに困っている人たちや雲取山を登山した人たちを救済し、武蔵五日市駅まで運び続けていた。
こんな状況下でも、1時間はかかるであろうルートの臨時運行を決断した西東京バスに敬意を払いたい。
災害発生から2日経った現在、復旧時期は未定である。復旧作業にあたる人たちの安全を祈願しつつ、早期復旧を願うばかりである。