奥多摩町白丸にある白丸ダムは、1963年(昭和38年)に多摩川断崖の谷に建設されたダム。高さ30.3m、堤頂長61mの重力式コンクリートダムで、東京都交通局の発電用ダムである。
同局の水力発電所・多摩川第三発電所および白丸発電所に送水し、合計最大1万7,500kWの電力を発電する。エメラルドグリーンに染まるダム湖(人造湖)は「白丸ダム調整池」で、白丸湖(しろまるこ)と呼ばれている。
台風や大雨などにより水位が急激に上昇した場合、ダムのゲートから放流を行う場合がある。
実際に放水を行ったときの画像や動画を集めてみた。
白丸ダムが放水した時の様子
長雨が続いているときの白丸湖。今にもこぼれ落ちそうなほどの水面である。
展望台から覗くと、サイドゲートより放水している様子がわかる。
階段で降りられるようになっており、ダムの上から放水を眺められる。
上流の白丸湖と下流の河川の高低差は27m。ダムには魚がのぼる通り道である「魚道」が設置されており、白丸湖は日本最大級となっている。
轟音と白い水しぶきを立てながらの放水シーンは、まさに迫力満点!
こちらが動画↓
白丸ダムは現在放水中です #奥多摩 #ダム pic.twitter.com/pVZiI7Ubln
— こいたま編集部 (@koitama_tokyo) August 18, 2021
ちなみに紅葉シーズン中は、色づく山をバックに放水するシーンが見られる。
本日の白丸ダム #奥多摩 #紅葉 pic.twitter.com/feaOQ1KQ8S
— こいたま編集部 (@koitama_tokyo) November 26, 2020
こちらは2020年10月、台風14号が接近したあとにメインゲートまで放水した様子だ。ちょっと角度からわかりづらい写真だが..、サイドゲードのみよりさらに白い水しぶきを上げて、豪快な音を立てて放水していた。
迫力満点の放水だが、白丸ダムでは必要に応じてサイレンやスピーカーによる警報や、巡回による注意喚起を実施している。
ダム下流の河川流量が急増しないように放流量の調整を行うなど、河川の安全を考慮した水の運用を行っているのだ。
放水してなくても、大自然を満喫できる白丸ダム。お近くに来た時はぜひ遊びに行ってみよう。
白丸ダムの詳しい情報はこちら
- 住所:〒198-0107 東京都西多摩郡奥多摩町白丸
- 問合せ先 東京都交通局発電事務所
〒198-0174 東京都青梅市御岳2-238
TEL 0428-78-8567 - アクセス :白丸駅から徒歩で20分
- 東京都交通局ホームページ