青梅駅に停車する中央線

2020年12月18日、JR東日本は、東京100km圏の主要路線での終電時刻の繰り上げなどを中心としたダイヤ改正を発表した。八王子支社のプレスリリースによると、青梅行(下り)の終電は20分以上、奥多摩行(下り)の終電は30分以上の繰り上げとなっており、深夜時間帯の利用者は十分な注意が必要だ。

JR東日本の発表によると終電の繰り上げは、保守作業時間の拡大によるサービス向上を図り、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機としたお客さまの行動様式の変化への対応のため、とのこと。ダイヤ改正は2021年3月13日(土)に行われる。

この記事では、西多摩地域に関係のある青梅線・五日市線について取り上げることとする。

ダイヤ改正・青梅線への影響(平日)

東京発→青梅行の直通電車が2本減少

東京発17時24分(新宿発17時38分)、東京発18時51分(新宿発19時06分)に設定されていた東京発青梅行が廃止され、立川止まりとなる。それぞれ現行ダイヤに合わせる形で立川始発→青梅行が新設されるため、立川駅からの着席機会は増えるものの、都心から乗換なしで青梅線内の各駅まで帰る機会は減少。会社帰りの時間帯であるだけに、少し残念ではある。

青梅発→東京行の直通電車も2本減少

下り電車が2本減少した影響で、青梅発東京行の、中央線直通電車も2本減少。立川止まりとなるのは、青梅発17時51分と、青梅発19時08分の電車だ。

いずれも、立川駅始発→東京行の電車が新設されるが、青梅線ユーザーからすると着席機会の減少となる。

青梅着の終電が20分以上繰り上げ

現在、青梅に一番遅く到着するダイヤは、東京始発23時52分(新宿発00時06分)青梅着01時14分の電車。ダイヤ改正により、東京始発23時25分(新宿発23時40分)青梅着00時53分が終電となり、実質20分以上の繰り上げとなっている。

奥多摩着の終電が30分以上繰り上げ

現在、奥多摩に一番遅く到着するダイヤは、立川始発23時36分(拝島発23時48分)奥多摩着00時41分の電車。ダイヤ改正により、立川始発22時59分(拝島発23時11分)と発表されており、奥多摩駅への到着時間は30分以上繰り上げされることが予想される。

青梅の次「宮ノ平」駅は23時半に終電?

青梅〜奥多摩間は現状でも1時間に1〜2本程度とかなり不便な状況ではあるが、終電に関しては比較的遅くまで走っており、利用者も少なからず居る。今回の終電繰り上げにより、例えば青梅駅の次の駅である宮ノ平駅では、ダイヤ改正により23時35分頃には終電となるだろう。現状奥多摩行最終電車は00時11分に宮ノ平駅着となっており、30分以上前倒しとなることの影響は少なからずあるだろう。奥多摩町民だけでなく青梅市民にとっても、今回の終電繰り上げによる利便性の低下は避けられない状況なのだ。

青梅→東京直通の終電も繰り上げ

青梅線から中央線に直通する電車についても確認してみよう。

拝島発23時03分東京行(中央線直通)が、現在の最終電車となっているが、発表資料によれば、今回のダイヤ改正により、現在の東京行は拝島発23時01分三鷹行に変更される。これに伴い、東京まで直通する電車は拝島駅22時台が最終となることが予想される。

同じく発表資料によれば、ダイヤ改正後は立川発23時38分東京行が立川を通過する電車で最終の東京行となっており、拝島発23時22分立川行に乗れば、立川で東京行に乗り換えることが可能となっている。

奥多摩発・青梅駅発の上り終電は変わらず

奥多摩駅発立川行の終電は23時00分に奥多摩駅を出発する。これはダイヤ改正後も変わらない予定。青梅駅発立川行の終電も、現行の23時59分発と一緒になっており、立川までの上り電車の利便性はこれまで通り、確保されている。

ダイヤ改正・五日市線への影響(平日)

影響はほとんど無い??

五日市線は、拝島発0時17分武蔵五日市行(00時34分着)が最終だが、ダイヤ改正後も同電車は残る予定となっており、大きく変わることはなさそうだ。

青梅駅の終電(平日)は中央線・青梅線で最も遅くなる?

平日の話だが、ダイヤ改正後、青梅駅に到着する最終電車は、00時53分着となっている。

実は、中央線・青梅線合わせて1位タイの最遅到着時刻だ。各駅の終電到着時間を比較してみよう。

2021年ダイヤ改正後の終電到着時刻

東京駅:00時29分着(高尾発)
武蔵小金井駅:00時45分着(東京発)
高尾駅:00時52分着(東京発)
豊田駅:00時53分着(東京発)
大月駅:00時53分着(東京発)
武蔵五日市駅:00時34分着(立川発・予想)

こうしてみると、青梅駅は、豊田駅・大月駅と合わせて最終電車が最も遅く到着する駅であることがわかる。

中央・総武線各駅停車はもっと遅くまで走っている

ただし、中央・総武線各駅停車(黄色い電車)については、もう少し遅くまで走っているようだ。

三鷹駅:00時56分(千葉発)
中野駅:00時59分(千葉発)
千葉駅:00時59分(三鷹発)
津田沼駅:01時02分(三鷹発)

とはいえ、これらの駅は名だたる乗降人員を誇る駅ばかり。この時間帯まで青梅駅まで向かう電車を設定してくれているJRにはにはむしろ感謝しなければならないのかもしれない。

まとめ:終電の繰り上げだけではないダイヤ改正

今回のダイヤ改正は、終電の繰り上げがメインではあるものの、それ以上に「青梅線」と「中央線」の直通電車の減少が目立つ内容となっている。

2022年には12両編成となりグリーン車も連結される中央線・青梅線だが、立川〜青梅間の折返し運転の短距離でグリーン車利用の需要は少ないため、青梅線内しか走らない車両にグリーン車は付かないだろう。つまり、東京への直通電車にグリーン車連結車両は限られると予想される。今回のダイヤ改正で東京〜青梅を直通する電車の数は減ってはいるものの、全面的に直通運転が中止になることはなさそうだ。既に青梅線内の各駅で12両対応のためのホーム・線路工事が進んでいる。

今回のダイヤ改正をみるに、立川発奥多摩行(6両編成)を1時間に1本程度、設定してもよいのではないか、と感じた。東京から青梅〜奥多摩間の各駅に帰る場合、立川駅と青梅駅の2箇所で乗り換えるのは大変だ。立川は駅ナカが充実しており、駅ナカで時間を使うことが出来るのであれば、1時間に1本程度であればその時間帯に合わせる乗客も多いだろう。対して青梅駅は待合室しかなく、時間を潰すのが大変だ。

思ったところをつらつら書いたものの、コロナで収益が大幅に落ちているなか、アドベンチャーラインとして青梅線の活性化に力を入れ、コロナ禍であっても0時過ぎまで電車を走らせてくれるJRは、西多摩地域にとって、住環境の面でも観光産業の面でも無くてはならない存在だ。コロナがいち早く収束し、またいつものように電車で気軽に出かけられる世界が戻ってくることを切に願う。

今回の発表は平日のダイヤ改正内容のみの言及であったが、土日の情報についても今後発表が待たれる。また詳報したい。

参照:JR東日本ニュース2021年3月ダイヤ改正について(八王子支社)
https://www.jreast.co.jp/press/2020/hachioji/20201218_hc01.pdf

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