観光用公衆トイレというと、汚い、臭い、暗い、怖いというイメージをお持ちではないだろうか?
そんな常識をぶち破るトイレがある。JR青梅線奥多摩駅前のトイレだ。
町内の観光用公衆トイレの中でもっとも利用されており、同駅前のトイレに入ると、まるでホテルのロビーのようにラグジュアリーな空間が広がっているのだ。
なぜ、こんなにもキレイな観光用公衆トイレが存在するのであろうか?
奥多摩町の観光用公衆トイレを磨く集団OPT
この駅前の観光用公衆トイレを清掃しているのが「日本一観光用公衆トイレがきれいなまち」を掲げる奥多摩町のプロフェッショナルな清掃集団「OPT(オピト)」。奥多摩町のクリーンキーパーとも呼ばれている。
OPTは「Okutama(おくたま)Pikapika(ぴかぴか)Toilet(といれ)」の頭文字から取得。2017年、町の第3セクター「奥多摩総合開発(株)」から6人で結成し、通常は2人1組で町内約20カ所の観光用公衆トイレの清掃を1日約12カ所回っている。
平日は2回、土日祝日は4〜5回は清掃し、観光客が入るごとに1度退出してから再び清掃に入る。
床の掃除はモップはブラシは使わず、基本的に手仕事で行うという徹底ぶり。トイレ掃除という常識を覆してくれた方々だ。
OPTのリーダーである大井朋幸さんは「トイレ清掃をスポーツ感覚で楽しんでいる。キレイならオピトの勝ち!負けならリベンジする。勝敗を楽しみながら取り組んでいる」と話す。
「トイレ清掃員のマイナスイメージを払拭したいから」と、ユニフォームも明るくポップでカジュアルなものに変更。PR活動にも積極的で、OPTのテーマソングやPVも製作したという。
誰もがイヤだと思うトイレ清掃。だが、彼らは誰よりも楽しんでいるのだ。
いつもピカピカトイレに感謝
キレイなトイレに入ると気持ちがいい。
こんなに丁寧に清掃してくれる人がいると思うと、本当に気持ちがいい。
「日本一観光用公衆トイレがきれいなまち」は、「日本一かっこいいトイレ清掃集団」によりピカピカに磨かれていた。
誰もがイヤだと思う仕事を率先して清掃してくださるOPTさんたちに心より感謝して、これからも奥多摩駅前のトイレをキレイに利用していきたい。