奥多摩産の柚子で作った「柚子こしょう」が冬の食卓の主役に

柚子胡椒と柚子バター
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JR青梅線奥多摩駅から徒歩3分、氷川キャンプ場(奥多摩町氷川702)には、キャンプ利用者ではなくても入れる素敵なカフェ、「cafe’ kuala(カフェ クアラ)」がある。

ロッジ風の情趣ある建物で、連人と食事をするのも優雅なものだが、帰り際、店内のお土産品にも注目してほしい。奥多摩の物産を扱うブランド「TOKYO OKUTAMA FACTORY」の柚子バター完熟 生柚子こしょうが置いてあるはずだ。

完熟生柚子こしょう

両製品の原材料となる柚子は、もちろん奥多摩産。面白いのが、柚子の生産場所。農家が畑で作ったものではなく、民家の庭になっている柚子を収穫したものなのだ。橙色に完熟した柚子が、奥多摩町内有志の自宅から集められて製品化されている。無農薬の柚子が使われているのも嬉しいポイントだ。

1個の柚子から取れる果汁は、ほんのわずか。何個もの果実を使って作られた柚子バターと、皮を活用した柚子こしょうは、2019年から販売されている。今年2020年、柚子バターは完売するほどの人気商品となっているそうだ。

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柚子こしょうを鍋のお供に

取材は奇しくも肌寒くなってきた10月下旬。水炊き鍋が食べたくなったこいたま編集部は、鍋にピッタリな完熟 生柚子こしょうを購入した。

柚子こしょうを付けた鶏手羽元

「あぁ、いい香り〜!」

瓶のフタを開けた途端、唐辛子独特の大地の香りとともに、柚子の甘酸っぱい香りが優しく広がった。

水炊きの鶏手羽元肉に、ちょっと付けて食べてみる。

「からっっっっつ!!!」

結構、辛い。ピリピリっと舌に感じるほどには辛い。

でも、美味しいのだ。口の中でふわっと広がる辛さは後を引かず、香りが鼻から抜けた後はそのままじんわりと、口、喉、食道、と温めていく。一口含めば、身の強ばる寒さの中でも食欲が掻き立てられる。いつもの調味料とは異なる感覚に、脳が少し混乱しているのがわかる。いや、難しいことは考えなくていい、ただ味わうだけでいい。

この完熟 生柚子こしょう、ちょっと憎いのは、脇役の顔をしながら、いつのまにか主役の座を奪っていること。主役は鶏肉かと思いきや、引き立てられた肉の甘みを感じつつも、最後に残るのは芳醇な柑橘香と絶妙な辛さだ。

まったく、罪な奴。

おそらく、牛肉や餃子、それに白身魚にも十分マッチするだろう。冬の食卓、我が家の常備品になるのは、間違いない。

「cafe’ kuala(カフェクアラ)」の詳細情報

柚子胡椒と柚子バター

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