JR青梅線鳩ノ巣駅から徒歩で約3分、約40メートルの断崖の下、巨石・奇岩の間を多摩川が流れる「鳩ノ巣渓谷」は、
鳩ノ巣駅に到着後、どの場所から絶景を楽しめるか気になるところ。同駅から「はとのす荘」方面にある吊り橋「鳩ノ巣小橋(はとのすこはし)」からは、2つの滝が同時に楽しめるおすすめスポットです。
そしてもう一つ、鳩ノ巣小橋より東側にある「雲仙橋(うんせんばし)」からの眺めも絶景なのです。
雲仙橋上の車通行はギリギリ
こちらは9月頃に撮影したもの。青々とした山の中に突如現れたインディージョーンズのような橋で、この橋こそが「雲仙橋」です。
雲仙橋は吊り橋を改良した「トラス構造」。橋の左右には吊り橋のメインケーブルを張る塔がそびえ立ち、当時の面影が残るノスタルジックな橋です。
道幅は細いですが、車1台は通れるほどの広さで、橋の規模から車の通行は2トンまで。幅が2.2mのため、実質バイクや軽自動車以外の通行はおすすめできません。
幅約1.8mの3ナンバー車が通った場合、左右に20センチ程度しか開かないのです。軽自動車でも幅が狭いため、歩行者とすれ違うのもギリギリ。車とすれ違う歩行者は、橋のギリギリに寄って立ち止まっていました。
しかも歩行者はスマホやカメラを手に持ち、橋の上から撮影している方もいて、車の存在に気づかない人も。クラクションなど鳴らしたら大変な事態になりかねません。
車での通行は差し控えた方が懸命でしょう。
真夏の深緑が広がる鳩ノ巣渓谷
夏の雲が広がる残暑が厳しい9月上旬頃の「雲仙橋」上からの風景。鳩ノ巣渓谷は、青々としたワイルドな山々が広がっています。
ゴツゴツした巨石の中を涼やかに流れる多摩川の渓流美。淡いグリーンから深いグリーンまで様々な表情を楽しめるスポットです。
一気に暑さが吹き飛ぶ瞬間ですね。
色とりどりの紅葉が広がる鳩ノ巣渓谷
真夏の暑さから一点、早朝は寒くて一気に秋めく11月中旬頃、鳩ノ巣渓谷も深い緑から赤、黄、オレンジへと、様々な色合いに模様替えします。
雲仙橋の東側の風景がこちら。こんもりとした色づく山々がふんわりと色づいています。
美しすぎる!
雲仙橋の西側の風景がこちら。多摩川の渓流美とともに、壮大に広がる山々の美しいグラデーションが楽しめます。
紅葉になる3つの条件は、昼間の日差し、夜の冷気、そして水分。すべてが揃っている鳩ノ巣渓谷だからこそ、人工では作り出せない自然の造形美が楽しめるのです。
↓動画がこちら
本日の鳩ノ巣渓谷 #奥多摩 #奥多摩町 pic.twitter.com/OoTWarndMY
— こいたま編集部@西多摩 (@koitama_tokyo) November 19, 2020
人間と紅葉は似ていると感じる
人の心もときには冷めることもあり、涙に明け暮れることもありますが、周りからの優しさで心温まり、さらに光り輝いていきます。
紅葉も冷気と水分と太陽により、さらに美しくなります。
人間と紅葉って、どこか似ているところがあるから不思議です。
深緑と紅葉、違った表情が楽しめる鳩ノ巣渓谷。ゴールデンウィーク頃の新緑や白い雪山になる真冬の時期も、また違った表情が楽しめるに違いありません。
ときどき、足を運んでみようと思います。
鳩ノ巣渓谷の詳細情報
- 住所:奥多摩町棚沢
- アクセス:JR鳩ノ巣駅から徒歩で約10分
- 駐車場:町営鳩ノ巣駐車場(約50台、無料、トイレあり)
- 奥多摩観光協会ホームページ