JR青梅線鳩ノ巣駅から徒歩で約10分。鳩ノ巣渓谷は多摩川の上流に位置し、巨岩奇岩が連なる中、ダイナミックな景観が楽しめるスポット。奥多摩随一のワイルドな渓谷美を誇ります。
「鳩ノ巣」という地名の由来は、江戸時代に魚留滝(なるたき)の上の飯場に祭った水神社の森に2羽のハトが巣を作り、その様子がとても仲睦まじく、人の心を和ませたことから、この飯場はいつしか「鳩ノ巣飯場」と呼ばれるようになったと言われているそう。
紅葉の頃は、ひときわ美しい絶景が広がり、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
町営鳩ノ巣駐車場の混雑状況
車でのアクセスは、JR青梅線鳩ノ巣駅から徒歩5分の場所にある「町営鳩ノ巣駐車場」が便利。青梅方向から走行した場合、JR鳩ノ巣駅前を通過し、鳩ノ巣トンネル手前を右折、青梅線の下を通過した場所にあります。
駐車台数は約50台、料金は無料で24時間出入り可能。場内にはトイレが設置してあります。
こいたま編集部が訪れた日は、紅葉シーズン真っ只中の11月13日(金)午前10時。平日にも関わらず、すでに停車待ちの車で溢れかえっていました。
地元の方によると「週末は7時ぐらいから満車状態」なんだとか。
駐車場は管理者不在のため、運転手のマナーが試されます。5台の車がすでに駐車待ちしていましたが、この日は運転手同士でマナーを守りながら、30分ほどでスムーズに止めることができました。
現地に行っても「車が停められなくて泣く泣く帰ってきた」ということがないように、駐車場は駐車場先行予約サービス「akippa(あきっぱ!)」で出発前に確保しておくといいですよ。
鳩ノ巣渓谷おすすめスポット1:双竜の滝、水神の滝
鳩ノ巣渓谷のおすすめスポットの1つが、「双竜(そうりゅう)の滝」と「水神の滝」という2つの滝です。
駐車場から青梅街道を挟んで反対側へ渡っていきましょう。
国道411号線「鳩ノ巣トンネル」東出口から旧道に入ると直ぐに滝への入口があります。「木古里」というカフェの脇の階段上にある「双竜の滝」という看板が目印です。
廃墟の建物の中に石の階段があるので、降りていきましょう。
双竜の滝は落差18メートル。岩壁に沿ってほぼ垂直に落下する滝です。滝口にあるとんがり岩で、二分された流れが侵食された溝で一本になる形を、双頭の竜に見立てています。
水が流れる様というよりは、地形的な迫力が味わえる滝ですね。
廃墟となった旅館「鳩和荘」は、現在はノスタルジックな雰囲気が漂います。旅館が営業していたころは、さぞかし賑やかだったことでしょう。
遊歩道の途中にある色とりどりの紅葉が最高に美しいです。
「双竜の滝」からおよそ3分。「水神社」前に、落差5メートルの水神の滝があります。
小さな滝ですが、その流れは迫力満点!
水神の滝の正面の小高い岩山の上の玉川水神社(水神宮)は、奥多摩のパワースポット。「鳩ノ巣」という地名の由来のこの神社は、多摩川の守護神を祀っています。
水神の滝からは、吊り橋とともに、美しい渓谷を観ることができる絶景ポイントです。
鳩ノ巣渓谷おすすめスポット2:鳩ノ巣小橋
滝の入口に戻り、「はとのす荘」方面へ。先ほど眺めた吊橋「鳩ノ巣小橋(はとのすこはし)」を目指します。
駐車場の少し先にある「鳩ノ巣小橋」「白丸ダム」という看板が目印ですよ。
覆いかぶさる紅葉を眺めながら、遊歩道を下っていきましょう。
遊歩道途中からは鳩ノ巣渓谷を見下ろせます。
店内の窓からは鳩ノ巣渓谷が一望できる絶景カフェぽっぽ(旧:ギャラリーぽっぽ)にたどり着きます。この右側にあるのが鳩ノ巣小橋です。
鳩ノ巣小橋の上からの紅葉の様子。ゴツゴツした巨石の上に生えるかのように色とりどりの紅葉が浮かびます。
多くの観光客が吊り橋の上から絶景を楽しんでいました。揺れるので、カメラ撮影は要注意!
渓谷の美しさ、紅葉の美しさ、せせらぎの心地よい音、渓谷に架かる吊り橋の雰囲気。壮大な自然が織りなす美しい渓谷は、11月中旬〜下旬が見頃ですよ。
鳩ノ巣渓谷の詳細情報
- 住所:奥多摩町棚沢
- アクセス:JR鳩ノ巣駅から徒歩で約10分
- 駐車場:町営鳩ノ巣駐車場(約50台、無料、トイレあり)
- 奥多摩観光協会ホームページ