奥多摩町留浦(とずら)の坂本トンネルと峰谷橋の間で、7月18日(日)の午後12時ごろに土砂崩れが発生。現在、大麦代トンネル入口から深山橋までが通行止めになっている。23日(金)現在、復旧の見通しは立っていない。
発生当初のNHKからの航空写真によると、国道411号を覆い尽くすほどの土砂が流れ込み、奥多摩湖まで倒壊した木々が流れ込んだ様子が映し出されていた。
昨日、仕事でちょうど丹波山村に行く機会があり、青梅から奥多摩周遊道路を渡ったとき、周遊道路途中にある「月夜見第一駐車場」から土砂災害現場を確認することができた。
災害発生から5日経過した現場の様子をお届けしたいと思う。
通行止め区間は住民以外は立ち入り禁止
通行止め区間になっている奥多摩側の大麦代トンネル入口。ゲートが張られ警備員が立っており、すぐ隣の大麦代園地駐車場で折り返すように促される。
丹波山側の通行止め区間である深山橋交差点。こちらも奥多摩方面側にゲートが張られ、同様に警備員が立っている。
警備員の方に「住民以外は立ち入り禁止ですか?」と聞いてみたところ、「そうだね、すみませんね」と。「仕事でも入ることができませんか?」と聞いてみたが、「そうなんですよ。すみませんね」と。
現場は二次災害のおそれもあるため、関係者以外は入れないことは当たり前だ。仕事で奥多摩方面にちょくちょく来ているが、当分の間は仕事も出来なそうな気配である..。
月夜見第一駐車場からの眺め
こちらが奥多摩周遊道路沿いにある「月夜見第一駐車場」。奥多摩周遊道路でもっとも眺めの良い駐車場で、奥多摩湖や山々の雄大な景色が楽しめるスポットだ。
ただし、駐車場入口は見通しの悪いカーブ沿いにあるため、駐車場に出入りする際には、対向車や歩行者に十分注意してから入るようにしたい。
前方に木々が生い茂っており、奥多摩湖全体を見渡すことはできないが、麦山橋方面や小河内ダム方面はよく見渡せる絶景ポイントだ。
奥多摩町の土砂災害発生から5日経過した現場様子
こちらが、7月22日(木)お昼ごろの土砂崩れが起きた現場。重機による土砂の撤去が進んでいるが、まだまだ土砂が堆積しているのがよくわかる。
現場調査が終了し、昨日から本格的に土砂撤去が始まったとみられ、まだ作業を開始したばかりと言った様子だ。
こちらが同日18時ごろに通ったときの様子。雲で霞んでほぼ見えなかったが、土砂が三分の一ほど撤去されているのが見られる。
土砂を撤去しながら今後、崩れ落ちたフェンスや鋼材などの撤去などを行い、その後片側相互通行できるように補強工事などを進めると思われる。
具体的な日数は見えないが、あと1〜2日で復旧といった感じでもなく、復旧までにまだまだ時間がかかるといった様子だった。(ほとんど推測..)
ただただ見守ることしかできないが、暑い中、災害現場と戦う方たちに本当に感謝を申し上げたい。がんばってください!