ゲリラ豪雨による土砂崩れの発生など、最近は全国各地で自然災害が多発している。
風水害の中でも特に怖いのが、大雨による河川の洪水や氾濫だ。河川は一瞬で表情を変える怖さを持っており、油断していると、いつの間にか増水した川の中洲に取り残されているという事態が起こりうる。
青梅市では東部には立川断層帯が、また山沿いには多数の土砂災害警戒区域がある地域だ。
また、多摩川が青梅市域のほぼ中央を西から東へ貫流していることで、大雨や台風発生時は洪水予報で河川の水位やその後の降水見込みなどを知っておくことが大切である。
でも、どこで洪水予報を知ることができるのだろうか?
国や都、市から発表される災害情報や青梅市・多摩川の洪水予報を知るときに参考にしてほしい。
青梅市・多摩川の洪水予報に参考になるサイト
青梅市の警報・注意報は「気象庁」
画像:気象庁
気象庁のホームページでは、全国の警報や注意報、早期注意情報(警報級の可能性)を知ることができる。市町村別に情報が公開されており、青梅市だけの情報を知ることが可能だ。
注意警戒事項や大雨警報になる前の段階も掲載されているため、早期に警戒や注意報を知るには大変便利である。
青梅市内のあらゆる気象情報は「青梅市 気象情報」
画像:日本気象協会
天気予報専門メディアサイト「tenki.jp」で有名な日本気象協会提供の「青梅市 気象情報」は、市内の天気や警報・注意報、市内の雨量情報などを掲載している。
左側のサイドバーに台風、地震、土砂災害警報情報など、気象に関する情報がほぼ全てまとまっているため、個人的にはこちらのサイトだけで事足りてしまうのではないかと思っている。
現在のリアルタイム降雨情報は「東京アメッシュ」
画像:東京都下水道局
洪水の原因となるゲリラ豪雨など、あらかじめ雨雲がどこにあるかを知っておくのに便利なのが、東京都下水道局提供の「東京アメッシュ」。上部の「多摩西部」のボタンを押せば西多摩地域の情報が取得できる。
2時間前から現在までどこに雨雲が推移したのか、リアルタイムの降雨情報を知るのに便利である。
洪水予報は「東京都 水防災総合情報システム」
画像:東京都建設局河川部
東京都建設局河川部提供の「東京都 水防災総合情報システム」は、東京都で観測している降雨量や河川水位情報、注意報・警報・特別警報をリアルタイムで提供している。
地図上から雨量、水位、水門潮位(山側)/(海側) 、河川映像を知ることができる。地区選択から「青梅市」を選べば、青梅市の情報を取得できるようになっている。
画像:東京都建設局河川部
河川映像では「霞川(かすみがわ)」と「成木川(なりきがわ)」のリアルタイムのライブ映像が配信されている。
画像:東京都建設局河川部
水位グラフでは、河川の氾濫発生までの水位が1分間〜1時間間隔でわかるようになっている。
河川の水位情報は「国土交通省 川の防災情報」
画像:国土交通省
国土交通省提供の「川の防災情報」では、氾濫警戒・注意情報や洪水予報など、表示時点における最新の発表情報が市区町村別に知ることができる。
画像:国土交通省
青梅市長渕の調布橋に観測所があり、水位グラフや河川カメラが閲覧できる。現在の多摩川がどれぐらいの水位になっているのか、リアルタイムでわかる。
画像:国土交通省関東地方整備局
ちなみに河川のライブ映像は、国土交通省関東地方整備局「京浜河川事務所」のサイトでも閲覧可能だ。調布橋のライブ映像だけでなく、他の多摩川のライブ映像を閲覧するのに便利だ。
京浜河川事務所ホーム・ライブカメラ
多摩川:調布橋水位観測所/東京都青梅市長淵
青梅市多摩川洪水ハザードマップ
画像:青梅市
大雨・洪水情報の前に、多摩川のどこで洪水が発生する可能性があるのか、事前に知っておくことが大切だ。
青梅市では、大雨により河川が氾濫した場合等に備え、迅速に避難できるよう「洪水ハザードマップ」が作成されている。
洪水ハザードマップには、次の内容が示されている。
- 大雨時に危険な場所(浸水の予想される区域)
- 危険の程度(想定される浸水深)
- 避難場所、避難経路等の災害対応のための情報など
自宅が浸水危険区域かどうかを事前に確認し、災害の備えをしておこう。
情報収集サービスで事前情報を
災害は事前情報が物を言う。メール配信サービスやスマホアプリの通知で災害情報に常にアンテナを張っておこう。
青梅市メール配信・公式ツイッター
【避難準備・高齢者等避難開始発令】青梅市に土砂災害警戒情報が発表されました。市では、8時30分に市内全域の土砂災害警戒区域および川沿い、低い土地にお住まいの方に対して、警戒レベル3「避難準備・高齢者等避難開始」を発令しました。<防災課> #台風19 #台風19号 https://t.co/On9oHPdQ7w
— 東京都青梅市 (@ome_city_tokyo) October 11, 2019
青梅市の市政情報、イベント情報のほか、台風や土砂災害などの緊急時は災害関連情報なども発信している。ツイッター利用者はフォローしておこう。
東京都防災アプリ
東京都が提供する防災用スマホアプリ。防災ブック「東京防災」「東京くらし防災」をはじめ、災害への備えに役立つ多くのコンテンツの中から自分好みでメニューをカスタマイズして利用できる。
災害時には登録した市町村の気象情報、地震情報、避難情報などを配信する。
Yahoo!防災速報
避難情報や緊急地震速報、津波、ゲリラ豪雨などの災害情報や今後の予報・予測を、緊急のお知らせとして、スマホのプッシュ通知で受け取れる。
市区町村別の情報が受け取れるため、ぜひ登録しておこう。
自然災害は自分自身と助け合いで守る
自然災害の発生は、自分自身で防ぐことはできない。だからこそ、万が一の災害時に自分や家族、まちをどう守っていくか、予め考えておくことが大切である。
自分の身は自分で守り、近所同士で助け合いながら守ることが重要だ。
事前に情報を収集し、自分の命や家族、周りの命を守るときにこのページの情報を役立ててほしい。