JR青梅線鳩ノ巣駅から徒歩で約10分、東京都西多摩に位置する「白丸調整池ダム」は1962年に竣工した発電専用ダム。白丸発電所、多摩川第三発電所に送水され、合計約1万7千kwもの電力を発電する。
上流にある小河内ダム(奥多摩湖)は、水道水の確保を主目的とした「東京都水道局」のダムであるのに対し、白丸調整池ダムは「東京都交通局」による発電用ダムである。
高さ約30m、堤頂の長さ61mとやや小ぶりな重力式コンクリートダムだが、都内最大規模の魚道が整備されていることで有名だ。魚道とは魚の通り道を確保する構造物のことで、白丸調整池ダムではヤマメやアユ、ニジマスなどが魚道を通って遡上する。
ダム湖(人造湖)の名前は白丸湖。縦に長く横幅は狭く、白丸調整池ダムで多摩川をせき止めて出来た貯水池である。
2020年11月13日、ちょうど紅葉が見頃を迎える時期に、こいたま編集部は白丸調整池ダムを見に行くことにした。
白丸調整池ダム紅葉2020
白丸調整池ダムの魚道入り口。11月末まで営業している。無料の駐車場があり、紅葉の見学とともに立ち寄るのがおすすめだ。
白丸調整池ダム周辺の概要がこちら。魚道入り口から徒歩1〜2分の場所に白丸調整池ダムがある。
白丸調整池ダムの筐体へは階段を降りて向かう。エメラルドグリーン色のダム湖が透き通るように美しい。
階段を降りていくと、筐体の真ん中から多摩川を見下ろすことができるスポットがある。
赤、朱、黄色に色づく多摩川沿いの山々。壮大なスケール、まさに圧巻の景色だ。
ダムの上にも見下ろせるスポットがあり。登ってみよう。
台風や大雨などにより水位が急激に上昇した場合、ダムのゲートから放流を行う場合がある。その光景は大迫力そのものだ。
多摩川沿いのゴツゴツした岩肌、それに覆いかぶさる紅葉の木々。まるでジオラマでも見ているかのような光景が楽しめる。
↓動画がこちら
本日の白丸ダム #奥多摩 #紅葉 pic.twitter.com/feaOQ1KQ8S
— こいたま編集部@西多摩 (@koitama_tokyo) November 26, 2020
東京にいることを忘れてしまう瞬間だ。
渓流釣りが楽しめ、魚道の見学も可能、エメラルドグリーンの湖と紅葉のコラボが見られるのは、この白丸調整池ダムだけ。紅葉の見頃は11月中旬〜下旬まで。
白丸調整池ダムの詳しい情報
- 住所:東京都西多摩郡奥多摩町棚澤671
- アクセス:JR青梅線・鳩ノ巣駅から徒歩で約10分
- 問い合わせ:0428-78-8567(東京都交通局車両電気部発電事務所)
- 東京都交通局ホームページ「白丸調整池・白丸調整池ダム」