丹波山村の丹波中学校前の建物で7月22日(木・祝)、鹿の肉と骨を使ったジビエラーメン「鹿ラーメン(通称タバラーメン)」を販売するキッチンカーがオープンした。
狩猟の村である丹波山村でジビエによる地域振興を図るため、同村で野生鳥獣の捕獲、解体、加工、販売をしているタバジビエ(アットホームサポーターズ、保坂幸徳代表)が、東京農工大大学で「野生鳥獣の有効活用」をテーマに活動する学生団体「けものみち」と「タバラーメンプロジェクト」(タバジビエ×けものみち)を立ち上げ、3月からクラウドファンディングを実施した。
4月に156人から158万円の支援金が集まり、目標金額の100万円を超えプロジェクトは成功。その後、同村の人たちと協力し合い、タバラーメンがキッチンカーを活用し発売されたのだ。
「鹿のラーメンってどんなだろう?」と、早速丹波山村に足を運んでみることにした。
タバラーメンを販売している場所
都心方面から車で向かう方は、国道411号を通るルートがおすすめ。「道の駅たばやま」を過ぎ「タバラーメン」の旗がある坂道を下っていくと、丹波中学校が見えてくる。
中学校の反対側にある建物前にある車が、タバラーメンを販売しているキッチンカーだ。グーグルで検索すると「オオカミ印」と検索すると出てくるかもしれない。
外観はシックなブラック調で、鹿の骨がキッチンカーに展示されており、ワイルドすぎる!
店内では、丹波山村の元地域おこし協力隊で、現在は個人事業で「オオカミ印」を立ち上げた坂本裕子さんが調理を担当していた。(後ろ向きの撮影でごめんなさい)
店内はとてもおしゃれ!
キッチンカーの前にテラス席が1席あるほか、店内にはテーブル席が3席完備。お水はセルフサービス方式で、とても涼しく広々としており、新型コロナウイルス感染症対策も施されている。
歴史ある外観からは想像できないほどシックな空間に改装されており、まるでカフェに来たかのような気分に浸れる。
メニューは、タバラーメンである「鹿ラーメン」(1100円)のほか、鹿弁当(950円)、鹿カレー弁当(950円)、鹿チャーシュープレート(600円)など。
今回は、王道の鹿ラーメンをオーダーしてみることにした。
タバラーメンを実食!
こちらが鹿ラーメン。鹿骨ダシのスープにトッピングは鹿チャーシュー、鹿そぼろ、卵、紅ショウガ、ねぎ、海苔、白ごま。まさにシカづくしのタバラーメンである。
見た目からワイルドな雰囲気を醸し出しており、食欲をそそるいい香り!
1番びっくりしたのがこちらの鹿肉のチャーシュー!鹿肉ってすごい固いイメージがあったのだが、噛んだ瞬間から「柔らかい〜!」と叫んでしまったほど。低温でじっくりと調理するため、本来の鹿肉の柔らかいままに仕上がっている。
ジビエと聞くと臭みが..と思っていたが、全然臭みがない。鹿の骨がふんだんに入っているため鹿感はとても感じるが、臭いと思うことはなくコクのある醤油ベースのスープに仕上がっていた。
麺は特製の細縮れ麺で、これが鹿のスープとよく絡み合う。スルスルと入りとても食べやすかった。
全体的にジビエラーメンのイメージを覆してしまうほど、驚きのうまさの連続だった。もっと食べたかった〜!
焼き立てパンとセットで丹波山村グルメツアーを
タバラーメンのキッチンカーのほどよい隣に、国産小麦100%を使用した焼き立てパンの人気店「きのしたベーカリー」さんがある。ラーメンを食べたあとすぐに、焼き立てパンが食べられるのだ。
この道を「丹波山村グルメロード」と勝手に名付けよう笑。
丹波山村の「きのしたベーカリー」で檜原村のジャムが売っていた!
タバラーメンは基本的に土日祝日営業で、1日30食限定のラーメン。タバラーメンもパンも早い時間帯に売り切れてしまう可能性大のため、早めの時間帯に行くことをおすすめする。
丹波山村は、新しいことにチャレンジしている方々が多く集まっており、村外の人たちにも温かい人達が多く、いつ来ても多大なるエネルギーをいただける。
こんな状況下だが、日常でちょっとエネルギーが足りないなと感じたら、丹波山村にぜひ足を運んでみてほしい。
タバラーメンキッチンカーの詳しい情報はこちら
- 場所:丹波山村の丹波中学校向かい側の建物
- 営業時間:午前11時から午後4時まで(スープがなくなり次第終了)
- 営業日:基本的に土日祝日
- 駐車場:有(丹波中学校の駐車場が使用可)
- 問い合わせ先:090-3471-4225(タバジビエ 保坂さん)
- 「タバジビエ」の公式サイトはこちら